野球のポスティング制度とは?メリットとデメリットは?
日本の選手がメジャーへ移籍するために作られたポスティング制度。
FAとは違い、所属球団の許可が必要になりますが、
年齢的にも若いうちに挑戦できる可能性があります。
2013年に新しく出来た新ポスティング制度について紹介します。
野球のポスティング制度とは?
ポスティング制度とは、日本のプロ野球選手がFA権なしで
メジャーリーグに移籍できる制度です。
FAとの大きな違いは、選手の権利であるFAは選手個人の判断で行使できるのに対し、
ポスティング制度の場合は、所属球団が認めた場合のみ使える制度であることです。
1998年に初めて導入され、イチローや松坂大輔、
ダルビッシュ有などの日本を代表する選手がメジャーに移籍しています。
この時のポスティング制度は、日本の選手を獲得したい球団が交渉権を入札し、
最高額を提示した球団とのみ交渉が出来る制度でした。
そのため、
・入札額が高騰する
メジャー球団の負担が大きい
・日本の選手は、最高額を提示した一球団としか交渉できない
交渉相手が他にいないので、不利な条件になりやすい
などの問題点がありました。
さらに一球団しか交渉できないルールのため、
ライバル球団への移籍を阻止する目的で、最高額で入札するという事もあったようです。
その後、契約交渉が決裂すれば入札金を払う必要もありません。
そのような中で、2013年に出来たのが新ポスティング制度です。
新ポスティング制度のメリットは?
2013年に導入された、新ポスティング制度のメリットは2つあります。
新しいポスティング制度では、日本の所属球団が譲渡金を上限2000万ドルで設定し、
選手はその額に応じた全ての球団と交渉することが出来ます。
そのためメジャーの各球団は移籍金の高騰を防ぐことができ、
さらに移籍する選手にとっては、複数の球団と交渉できるので
良い条件を引き出しやすくなります。
移籍金が低く抑えられるので、その分、選手の契約条件が良くなる事も期待されます。
新ポスティング制度のデメリットは?
新ポスティング制度のデメリットとしては、日本の球団に入る移籍金が低く抑えられてしまう事です。
この制度を利用してメジャーリーグに挑戦したのが元楽天の田中将大投手ですが、
この時の移籍金は、上限一杯の2000万ドルでした。
しかし、ダルビッシュ投手が移籍した際には5000万ドルといわれており
「田中投手はこの金額を超えるのでは」ともいわれていたのです。
結果的には、上限一杯とはいうものの約20億円の移籍金。
楽天球団としては、30~40億円ほど少なくなってしまったことになります。
まとめ
2015年のオフシーズンの注目は、広島のマエケンです。
・以前からメジャー挑戦に興味を持っている
・FA権の取得も近づいている
などの理由から、今年は球団もポスティング移籍を認めるのではないかと思われます。
侍ジャパンのエースとしても大活躍の前田健太投手。
オフの動向に注目が集まります。
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